クレジットカードの特典として人気のある「海外旅行傷害保険」ですが、その利用条件が2025年10月16日から大きく変わります。今回変更されるのは、三井住友カードに付帯する保険の「利用付帯条件」です。
これまで多くの旅行者は、海外渡航後に公共交通機関(鉄道、バス、航空機など)の料金をカードで支払うことで、保険が自動的に付帯されると考えていました。実際、それが可能だったのですが、新たなルールではこの方法が使えなくなります。
新制度では、「日本出国前にカードを使って交通費またはパッケージツアー代金を支払っていること」が保険適用の条件となります。
たとえば、成田空港や関西空港に行くまでの電車やバスの運賃をカードで支払えば条件を満たすことになります。また、JTBやHISなどの旅行会社が販売するツアーパッケージを出発前にカード決済していれば、保険は発動します。
一方で、以下のような場合は補償対象外になります:
- 現地のバスや電車をカードで利用しただけ
- 航空券やホテルをネットで個別に予約し、公共交通機関は現金で支払った
つまり、これからは「知らないうちに保険が使えない状態で旅をしていた」というリスクが現実的になってきます。
そのために有効な対策は2つあります。
1つは、**出国前に確実に条件を満たす支払いをカードで行うこと。**空港までの交通機関をカードで買えばよいので、それほどハードルは高くありません。
もう1つは、**カード付帯の保険に頼らず、旅行前に市販の海外旅行保険に加入すること。**とくに補償額が高く、キャッシュレス診療が可能な保険は、長期旅行や海外での生活をする方にとって安心感が段違いです。
当サイトでは、旅行期間・目的・補償内容別におすすめの保険を比較紹介しています。出発前に条件をチェックし、「いざという時、本当に使える保険」を準備しておきましょう。