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長期海外滞在向け海外旅行保険比較 » カナダのワーホリ保険|入国時の注意点
カナダ ワーホリ 保険 必須

カナダへワーキングホリデーで渡航する場合、保険は「病気になったときのために入っておくもの」というだけではありません。

カナダのワーキングホリデーが含まれるIEC(International Experience Canada)では、カナダでの滞在期間全体をカバーする健康保険が必要です。

入国時に保険へ加入していない場合は、入国を拒否される可能性があります。また、保険期間が予定している滞在期間より短いと、就労許可の有効期間も保険の満了日までに短縮される可能性があります。

「現地へ行ってから加入すればよい」「最初の3か月はカード付帯保険を使えばよい」と考えている方は注意が必要です。

この記事では、カナダのワーホリで必要になる保険の補償内容、契約期間、入国時の証明書、保険を選ぶときの確認点を解説します。

カナダのワーホリでは保険が必要

カナダ政府は、IEC参加者に対して、カナダで予定している滞在期間全体を補償する健康保険を求めています。

保険には、少なくとも次の3つが含まれている必要があります。

  • 医療費
  • 入院費
  • 本国送還費用

本国送還とは、重い病気やケガ、死亡などがあったときに、本人を日本へ搬送するための費用などを指します。

カナダ政府は、州の公的医療保険へ加入できる場合でも、それだけでは不十分と案内しています。州の医療保険には、本国送還が含まれないためです。

したがって、「現地で公的医療保険に加入する予定だから、日本では保険に入らなくてもよい」とは限りません。

入国時に保険の証明を求められる

カナダへ到着すると、入国審査で国境サービス担当官から、健康保険へ加入していることを示す書類の提示を求められる場合があります。

カナダ政府が案内している主な持ち物は次のとおりです。

  • パスポート
  • POEレター
  • 健康保険の証明書
  • 資金証明
  • 帰国用航空券または購入できる資金
  • 就労許可申請時に提出した書類の写し

保険へ加入していても、入国時に加入内容を確認できなければ説明に時間がかかる可能性があります。

保険証券や保険証明書は、スマートフォン内のデータだけでなく、印刷したものも手荷物へ入れておくと安心です。

預け入れ荷物に入れてしまうと、入国審査の際に取り出せない可能性があるため注意しましょう。

保険証明書で確認できるようにしたい内容

保険証券や加入証明書では、少なくとも次の内容を確認できるようにしておきましょう。

  • 契約者または被保険者の氏名
  • 保険会社名
  • 証券番号
  • 保険期間の開始日
  • 保険期間の終了日
  • カナダが補償対象地域に含まれていること
  • 医療費の補償
  • 入院費の補償
  • 本国送還に関する補償
  • 緊急時の連絡先

日本語の保険証券だけでは、入国審査で内容が伝わりにくい可能性があります。

英語またはフランス語で補償内容を確認できる証明書を発行できるか、契約する保険会社または代理店へ事前に相談してください。

保険会社によって、英文付保証明書などの名称や発行方法が異なります。発行に日数がかかる場合もあるため、出発直前ではなく、余裕をもって準備しましょう。

保険期間が短いと就労許可も短くなる可能性がある

カナダのワーホリ保険で特に注意したいのが、保険期間です。

例えば、1年間滞在する予定であっても、保険を6か月分しか契約していなければ、就労許可の有効期間も6か月までに短縮される可能性があります。

カナダ政府は、保険期間が予定滞在期間より短い場合、保険の終了日に合わせて就労許可が発行され、その後に就労許可を延長できないと案内しています。

「最初は短期間だけ加入し、現地で保険を延長すればよい」と考えるのは危険です。

保険自体を延長できたとしても、一度短く発行された就労許可を同じように延長できるとは限りません。

予定している滞在期間が1年間なら、原則として入国時点で1年間をカバーする保険を準備する必要があります。

保険の開始日と終了日に注意

保険期間は、単に「12か月」とだけ考えず、開始日と終了日を確認してください。

日本の海外旅行保険は、一般的に日本の住居を出発してから帰宅するまでを旅行期間として設定します。

例えば、8月20日に日本の自宅を出発し、翌年8月19日に帰宅する予定なら、その移動期間を含めて契約できているか確認します。

注意したいのは次の点です。

  • 日本を出発する日が保険開始日になっているか
  • カナダから出国する日まで補償されるか
  • 帰国便の到着日まで含まれているか
  • 乗り継ぎ国も補償対象になるか
  • パスポートの有効期限より長くなっていないか
  • POEレターの期限内に入国する予定か

帰国日が未定でも、予定する最長の滞在期間をもとに保険期間を決めることが大切です。

POEレターを受け取ってから保険を準備する

カナダ政府は、POEレターを受け取った後に、必要な保険を購入することを推奨しています。

POEレターは、就労許可の承認そのものではなく、カナダ入国時に就労許可の発行を受けるための重要な書類です。

ワーホリへ応募した段階で慌てて保険を契約するのではなく、POEレターを受け取り、実際の渡航日と滞在期間が決まってから準備すると、保険期間のずれを防ぎやすくなります。

ただし、出発直前では、見積り、申込み、保険料の支払い、英文証明書の発行が間に合わない可能性があります。

渡航日が決まったら、早めに保険の比較を始めましょう。

クレジットカード付帯保険だけで入国できる?

クレジットカード付帯保険が、カナダ政府の求める条件を満たしていると確認できれば、証明の一部として使用できる可能性はあります。

ただし、カードを持っているだけで「1年間のワーホリ保険を準備した」と判断するのは危険です。

クレジットカード付帯保険では、次の点を確認する必要があります。

  • 補償期間がカナダ滞在期間全体をカバーするか
  • 医療費が補償されるか
  • 入院費が補償されるか
  • 本国送還が補償されるか
  • 利用付帯・自動付帯のどちらか
  • 補償を開始させるための条件
  • 英文またはフランス語の証明書を発行できるか
  • 保険期間の開始日と終了日を証明できるか

クレジットカード付帯保険は、補償期間に上限が設けられていることが多く、1年間のワーホリ全体をカバーできない場合があります。

複数のカードを順番に利用して補償期間を延ばそうとしても、カナダ入国時に滞在期間全体の保険証明として認められるとは限りません。

必ずカード会社または引受保険会社へ確認してください。

カナダ到着後に保険へ入ればよい?

カナダ政府は、入国時点で滞在期間全体を補償する保険を持っていることを求めています。

そのため、「入国後に現地保険へ入る予定」というだけでは、入国時の条件を満たせない可能性があります。

また、日本の海外旅行保険には、日本を出発した後から新規加入できない商品があります。

保険へ加入しないまま出発すると、入国時だけでなく、移動中や到着直後に病気や事故が発生した場合も補償を受けられません。

保険はカナダ到着後ではなく、日本を出発する前に準備しましょう。

州の公的医療保険だけでは足りない

カナダでは、州や準州ごとに公的医療保険制度があります。

滞在資格や居住期間などの条件を満たせば、ワーホリ参加者が加入できる場合もありますが、条件は州によって異なります。

また、公的医療保険へ加入できたとしても、すべての医療費が補償されるとは限りません。

特に、カナダ政府は、州の医療保険には本国送還が含まれないため、IECで求める保険としては不十分と明記しています。

次のような費用が対象外になる可能性もあります。

  • 処方薬
  • 歯科治療
  • 救急車
  • 眼科治療
  • 理学療法
  • カナダ国外での治療
  • 日本への医療搬送
  • 遺体の搬送

公的医療保険の対象範囲は州や制度によって異なるため、現地で加入する場合も補償内容を確認しましょう。

日本の海外旅行保険と現地保険の違い

カナダのワーホリ保険を調べると、日本で加入する海外旅行保険と、カナダなどの現地保険が見つかります。

現地保険の方が保険料を抑えられる場合がありますが、補償やサービスが同じとは限りません。

確認項目日本の海外旅行保険現地保険
医療費商品・プランにより異なる商品・プランにより異なる
入院費商品・プランにより異なる商品・プランにより異なる
本国送還補償内容の確認が必要補償内容の確認が必要
日本語対応対応する商品がある英語中心の場合がある
キャッシュレス診療提携病院で利用できる場合がある立替払いが必要な場合がある
賠償責任設定できる場合がある医療のみの商品もある
携行品・生活用動産設定できる場合がある含まれない場合がある
日本出発からの補償対応する商品がある渡航中が対象外の場合がある

「日本の保険だから安心」「現地保険だから安い」と決めるのではなく、カナダ政府の条件を満たしているか、事故時にどのような手続きが必要かを確認してください。

カナダの医療費に備える

カナダでは、日本の健康保険証を日本国内と同じように使用することはできません。

診察や検査、救急車、入院、手術などで高額な費用が発生する可能性があります。

ワーホリ中に想定されるのは、大きな事故だけではありません。

  • 環境の変化で体調を崩す
  • 冬の路面で転倒する
  • スキーやスノーボード中にケガをする
  • 自転車で事故に遭う
  • 飲食店や農場で仕事中にケガをする
  • 感染症にかかる
  • 虫歯や歯の痛みが起きる

治療・救援費用の保険金額だけでなく、自己負担額、対象外となる治療、既往症、歯科治療、危険なスポーツなどの条件も確認しましょう。

就労中の事故は補償される?

ワーホリでは、飲食店、ホテル、農場、工場、建設関係など、さまざまな仕事に就く可能性があります。

海外旅行保険へ加入していても、すべての仕事中の事故が自動的に補償されるとは限りません。

職種や作業内容によっては、加入条件が変わったり、補償対象外になったりする場合があります。

特に、次のような仕事を予定している場合は事前確認が必要です。

  • 高所での作業
  • 建設・土木作業
  • 機械を使用する作業
  • 農業機械を扱う仕事
  • 林業や伐採
  • 危険物を扱う仕事
  • プロとして行うスポーツ
  • 競技や危険を伴うアクティビティ

渡航時点で仕事が決まっていない場合でも、想定している仕事内容を代理店または保険会社へ相談しておくと安心です。

シェアハウス生活では賠償責任も確認

カナダのワーホリでは、シェアハウスやホームステイを利用する方も多いでしょう。

住居で次のような事故を起こす可能性があります。

  • 浴室や洗濯機から水漏れさせた
  • 家主の家具や家電を壊した
  • 調理中に火災を起こした
  • 他の入居者の物を破損した

海外旅行保険の賠償責任補償があっても、借りている部屋や家主から借りた物への損害は、補償対象外になる場合があります。

留学生・長期滞在者向けの特約で補償できる商品もありますが、補償範囲は商品によって異なります。

保険金額だけでなく、借用住宅内の事故が対象になるか確認しましょう。

キャッシュレス診療と日本語サポート

海外で病院を受診するとき、診察費を一度自分で支払い、後から保険金を請求する場合があります。

高額な治療費を立て替えることが難しい場合は、キャッシュレス診療サービスの有無も重要です。

ただし、キャッシュレス診療は、すべての病院で利用できるとは限りません。受診前にサポート窓口への連絡が必要になる場合もあります。

確認したい点は次のとおりです。

  • カナダの滞在都市に提携病院があるか
  • 24時間日本語で相談できるか
  • 受診前の連絡が必要か
  • 緊急時の連絡方法
  • 立替払いが必要な場合の請求方法
  • オンライン診療に対応しているか

保険料だけでなく、実際に病気や事故が起きたときに使いやすいかも比較しましょう。

予定より早く帰国した場合

1年間の保険を契約していても、事情により早く帰国することがあります。

途中で帰国した場合は、解約手続きを行うことで、未経過期間に応じた保険料が返還される可能性があります。

ただし、保険料は単純な日割り計算とは限らず、帰国しただけで自動的に返金されるわけでもありません。

帰国後は、契約した代理店または保険会社へ早めに連絡してください。

解約日や必要書類、返還保険料の計算方法は商品によって異なります。

滞在を延長する場合

予定より長くカナダに滞在する場合は、保険期間が切れる前に延長手続きが必要です。

ただし、保険の延長には審査があり、必ず認められるとは限りません。

次のような場合は、延長できない可能性があります。

  • 満期を過ぎてから申し出た
  • 滞在中に病気や事故があった
  • 保険金を請求している
  • 通算の保険期間が上限に達した
  • 渡航目的や仕事内容が変わった

また、保険を延長できても、就労許可を同じ期間だけ延長できるとは限りません。

保険と就労許可は別の手続きです。滞在資格については、カナダ政府の最新情報を確認してください。

カナダ入国前の保険チェックリスト

出発前に、次の項目を確認しておきましょう。

  • 滞在予定期間全体を補償している
  • 医療費が補償される
  • 入院費が補償される
  • 本国送還が補償される
  • 保険開始日が日本出発日と合っている
  • 保険終了日が帰国予定日まで含まれている
  • 英文またはフランス語の証明書を準備した
  • 保険証券を印刷して手荷物へ入れた
  • 緊急連絡先をスマートフォンへ保存した
  • 就労中の事故について確認した
  • 危険なスポーツをする場合の条件を確認した
  • 一時帰国や延長の取扱いを確認した
  • パスポートの有効期限を確認した
  • POEレターと資金証明を準備した

よくある質問

カナダのワーホリ保険は必須ですか?

IECでは、予定しているカナダ滞在期間全体について、医療、入院、本国送還を含む健康保険が必要です。保険がない場合は、入国を拒否される可能性があります。

保険はビザ申請前に加入しますか?

カナダ政府は、POEレターを受け取った後に保険を購入することを推奨しています。実際の渡航日と予定滞在期間が決まってから、出発前までに準備しましょう。

1年間滞在しますが、6か月分の保険でもよいですか?

保険期間が予定滞在期間より短いと、就労許可も保険の満了日までに短縮される可能性があります。その場合、後から就労許可を延長できないとカナダ政府は案内しています。

保険証券はスマートフォンの画面だけでよいですか?

電子データも保存しておくべきですが、充電切れや通信障害に備え、印刷した保険証券・証明書も手荷物へ入れておくと安心です。

英文の保険証明書は必要ですか?

入国審査で補償内容を確認できるよう、英語またはフランス語の証明書を準備できるか保険会社へ確認してください。

現地の公的医療保険へ入れば十分ですか?

カナダ政府は、州の医療保険だけでは不十分と案内しています。州の医療保険には、本国送還が含まれないためです。

クレジットカード付帯保険だけでも大丈夫ですか?

滞在期間全体をカバーし、医療、入院、本国送還を含むことを証明できるか確認が必要です。補償期間が短いカード付帯保険だけでは、条件を満たせない可能性があります。

保険料を安くするために期間を短くできますか?

実際の滞在期間より短い保険を用意すると、就労許可の期間も短縮される可能性があります。保険料だけを理由に期間を短くするのは避けましょう。

まとめ

カナダのワーキングホリデーでは、予定している滞在期間全体をカバーする健康保険が必要です。

保険には、少なくとも次の補償が含まれていなければなりません。

  • 医療費
  • 入院費
  • 本国送還費用

保険期間が予定滞在期間より短いと、就労許可も保険の満了日までに短縮され、その後の延長ができない可能性があります。

また、州の公的医療保険だけでは、本国送還が補償されないため、IECで求められる保険として十分ではありません。

出発前には、滞在期間、補償内容、就労中の事故、一時帰国、延長条件などを確認し、入国時に提示できる保険証明書を準備しましょう。

カナダのワーホリ保険を確認する

カナダのワーホリ保険は、年齢、滞在期間、補償内容によって保険料が異なります。

保険料だけでなく、医療・入院・本国送還をカバーしているか、英文証明書を発行できるか、日本語サポートやキャッシュレス診療が利用できるかも確認してください。

ワーキングホリデー向け海外旅行保険を確認する

保険料が高くなる理由や、補償を見直すときの注意点はこちらで解説しています。

ワーホリ保険はなぜ高い?費用と選び方


参考情報

※本記事は2026年8月時点の情報をもとに作成しています。カナダの入国条件、IECの制度、保険商品の補償内容や加入条件は変更される場合があります。渡航前にカナダ政府、保険会社および代理店の最新情報をご確認ください。

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